湯上がりに、まるで絹のような滑らかさが感じられる“美肌の湯”を楽しめる「白峰温泉総湯」

白峰地域は、日本の原風景が色濃く残る静かな町。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、歩いているだけで昔ながらの情緒を感じられます。美肌効果で知られる「白峰温泉」、地元の味が楽しめる郷土料理、手作りのお土産が並ぶ特産品販売所など、心惹かれるスポットがぎゅっと集まっているのも魅力的。こぢんまりとした町だから、のんびり歩きながら、ゆったりと散策するのがぴったりです。

古民家を改装した隠れ家のようなカフェ

そんな風情あふれる白峰でゆっくりと過ごしたい、そんなときに訪れたいのが「雪だるまカフェ」。明治時代に建てられた築140年の古民家を再利用し、囲炉裏と縁側のあるどこか懐かしい空間です。 縁側ごしに眺める白峰の山々の四季折々の景色は、まるで時が止まったかのよう。おばあちゃんの家に遊びに来たような温かさに包まれ、白峰の自然とともにゆったりとした時間を過ごせる特別な場所です。

季節ごとに違う表情をみせる山の景色

手取川ダムカレー1500円

カフェの一押しメニュー「手取川ダムカレー」は、白峰の魅力がぎゅっと詰まった一皿。ほうれん草をたっぷり使ったグリーンのルーがダム湖を表現し、ライスが堤防に見立てられています。霊峰白山をイメージした堅豆腐、桑島化石壁を表す厚切りベーコン、恐竜の足跡化石を模した堅豆腐おからハンバーグが添えられ、白峰の歴史と自然を味わうことができるカレーです。

一番の楽しみは、「放流」ならぬ「放ルー」の瞬間。スコップ型のスプーンでライスの堤防を崩すと、ルーがゆっくりと流れ出し、なんとも言えない楽しさが込み上げます。

地元の作家に依頼したオリジナルデザインの白山焼のカレー皿

さらに、カレーを食べ進めると、お皿の底にはダムに沈んだ当時の桑島集落が現れるという、細部にまで遊び心が詰まった一品です。カレー皿の柄は、桑島集落をはじめ、雪だるまや恐竜などがランダムに描かれていて、何が出るかは食べ終わるまでのお楽しみ。

ぼたもち380円

「ぼたもち」は、半殺しにしたもち米を控えめな甘さのつぶあんで包んだ、どこか懐かしさを感じる一品です。口に入れるとほっとするようなやさしい甘みが広がり、しっかりとした食べごたえが魅力です。昔は現在のサイズよりもさらに大きく、15センチほどもあったとか。みんなで分け合いながら食べた、心温まる記憶が詰まった伝統の味です。

白峰で受け継がれる、懐かしの素朴なおやつ

白峰の素朴な味を楽しみたいなら、ぜひ試してほしいのが「かましいりこ」。これは、地元で昔から親しまれてきた雑穀「シコクビエ」を炒って粉にし、熱湯を注いで練り上げて作ります。熱湯の量を少なめにして粘りのある状態にしたり、多めにしてトロッとした食感に仕上げたりと、自分好みの食べ方を楽しめるのも魅力。好みの量だけ砂糖を加えると、ほんのりとした甘さがやさしく広がり、懐かしさと温かさが胸に染み渡ります。

しそジュース320円

店裏の畑で育った赤紫蘇を使った「しそジュース」は、白峰の自然をたっぷり感じることができる一杯。さっぱりとした酸味と鮮やかな色が目にも嬉しいジュースです。 趣のある町並みを散策した後は、「雪だるまカフェ」で囲炉裏と縁側のある空間でのんびりとひと休み。白峰の自然や文化を存分に感じながら、心温まるひとときを過ごしてみませんか？